無事に出産を終え、誕生したばかりの赤ちゃんがどんなふうに過ごしているか、知っているようで意外と知らないもの。 誕生直後から退院まで、赤ちゃんがどんな環境で、どんな検査とケアを受けるのかを、オーク クリニック フォーミズ病院 院長 森本 紀先生、助産師 熊田紗江子さんに伺いました。 【誕生0日目!】ママが産後の処置を受けている間の赤ちゃん 生まれたばかりの赤ちゃんは、分娩室や別室で、体温が下がらないよう赤ちゃん用の温かいベッド(インファントウオーマー)の上に寝かされ、身長や体重の測定以外にも、さまざまな処置を受けています。ここでは、誕生後すぐの赤ちゃんが受けている検査について紹介します。 まずは助産師さんが赤ちゃんの全身をチェックし、その後、胸に聴診器をあてて、 心音と心拍をチェック します。妊娠中にわかる赤ちゃんの心臓疾患は限られているので、誕生後の検査は重要!
きちんと水分補給をすることによって、赤ちゃんの成長や安全を守れるのです。 「喉が渇いた」というサインは、赤ちゃんのために水を飲んでね!ということと同じです。 ③ 羊水をきれいに保つため 赤ちゃんは羊水という水の中で守られています。 羊水は定期的に体の中で入れ替わっているので、キレイな状態で保たれる仕組みになっています。 しかし! 摂取する水分が少なかったり、質の悪い水を飲んでいると「羊水」の質も低下してしまいます。 羊水の水をキレイに保つためにも水分補給は必須。 妊娠後期になるにつれて必要な羊水の水分も多くなるので、ママは喉が渇きやすい状態になります。 私が妊娠中期に入ってから喉が渇きやすくなったのもそのためですね♪ ママが飲む水によって、赤ちゃんの生まれてからの体質にも影響があると言われています。 良い水を飲むことで、アトピーやアレルギーのリスクを減らす効果があるそうです。 妊娠中に必要な水分量の目安は? じゃあ、赤ちゃんとママの体のためにも「どれくらい」の水を飲んだら良いのかな?と、疑問に思いますよね。 一般的には妊娠中の 水分補給の目安は「1日2リットル」 です。 まとめてガブガブ飲んでも尿として排出されてしまうので、こまめに飲むのがベスト! ん~・・・でも、妊娠中ってトイレの回数も増えるし、むくむし、水を飲むのは抵抗あるな~。 というママも多いはず! 私もそうでした! (笑) しかし!! 妊娠中こそ体の余分な老廃物を流して、体の中を良い状態に保つのが大切♪ トイレに行きたくなったら我慢をせずに出すこと。 余分な老廃物を流すことは「むくみ」や便秘の予防にもつながります。 一見「むくみ」や「頻尿」の原因になりそうな水分補給ですが、実はむくみの予防として良い効果を発揮してくれるんです。 実際「便秘気味だな~」と思う時って、思い返すと水分不足だったりします。 しっかりと水分をとることで赤ちゃんの環境も良くなるし、ママの体のマイナートラブルも解消しやすくなるので、しっかりと水分をとることをおススメします。 水を選ぶ際は品質もとっても大切なので、特に質の良いお水を選ぶようにしましょう。 (→妊娠中に選ぶ、ママと赤ちゃんの両方に良い水の種類は何?) 飲むものは何でもOK? ただ、妊娠中ってツワリの影響や体調不良で「水が飲めない・・・」という時がありますよね。 「いつもだったら水がめちゃくちゃ美味しいのに、なぜか水を飲んだら気持ち悪い・・・」なんてこともあります。 もちろん!質の良い水を飲めることが1番良いです。 水道水ではなく余分なものを含まない水分で、常温で冷たすぎない温度のものがベスト!
栄養が豊富な牛乳は、妊娠中の食生活に積極的に取り入れていきたいものですが、前述の通り、飲みすぎると過度な体重増加など母体への負担が大きくなる可能性もあります。妊娠中に牛乳を飲むときは1日にコップ1〜2杯(200〜400ml)程度にしましょう。 厚生労働省は、カルシウムの1日あたりの上限摂取量を2, 500mgと定めています(※2)。 また、カルシウムを過剰摂取すると、吐き気や便秘、体のかゆみなどの症状が現れる「カルシウム血症」になる可能性もあります(※4)。他のカルシウムを含む食べ物とのバランスに気をつけながら、1日のカルシウム上限摂取量を超えないように気をつけてください。 また、妊娠初期は流産のリスクが高いため、食べ物や飲み物の影響が気にする妊婦さんも多くいますが、妊娠初期の流産はほとんどが染色体異常など胎児側の問題です。妊娠初期に牛乳を飲んでも問題はありません。 妊娠中は珈琲牛乳を飲んでもいいの? 妊娠中に牛乳を飲んでも問題ないことはわかりましたが、カフェインが入っている珈琲牛乳は飲んでもいいのでしょうか。 そもそもカフェインとは、コーヒーや緑茶などに含まれる成分で、中枢神経系を刺激し、めまい、心拍数の増加、興奮、不安、震え、不眠症などを引き起こす作用があります(※3)。 特に、妊娠中にカフェインを摂取すると分解に時間がかかり、過剰に摂取し続けた場合は胎盤を通じて胎児に移行する可能性があるため、カフェインを控える必要があります。 ただし、1日1〜2杯程度のコーヒーであればカフェインの影響は心配ないといわれています。珈琲牛乳はコーヒーよりもカフェイン量が少ないため、妊娠中は1~2杯程度であれば、気にせず飲めそうですね。糖分を含んだ珈琲牛乳は、飲み過ぎないように注意してくださいね。 妊娠中は牛乳を飲んで栄養を補おう 牛乳には、妊婦が不足しがちなカルシウムやその他の栄養が含まれているため、妊娠中も1日1~2杯を目安にバランス良く取り入れるようにしましょう。 ただし、飲み過ぎはカロリーオーバーやカルシウム血症を引き起こす可能性があるので、摂取量には注意してくださいね(※4)。 妊娠中に寝つきが悪くなったり冷えやすくなったりしたときには、寝る前にホットミルクを飲むのもおすすめですよ。 ※参考文献を表示する
その配慮は正しいです。 そのぶんほかのもので水分を取っていれば喉の渇きも起きにくいですが、いつも飲んでいるものほど飲んでいないことも考えられます。 妊娠中期・後期のほうが喉が渇きやすい人もいる 以上のように、妊娠初期だけでなく継続・増強していく原因もあります。 ですので、妊娠中期・後期のほうが喉が渇く人もいます。 どの期間においても適切な水分補給が必要ですので、つぎは水分補給のお話です。 のどが乾いたら適切な水分補給を 「適切」と一言で言っても、量・タイミング・回数・飲み物の種類等、考えることは多いです。 ひとまずは緊急的な話題、つわりがあるときからみていきましょう。 つわりがあるとき つわりが重いと、食事はもちろん、水分も喉を通りにくくなりますよね。 そんなときは 氷を舐めたり、炭酸水を試してみましょう。 「ほかのは無理だったけど、これならなんとか口にできた」 という妊婦さんも多いです。 量 食事がとれているなら、 1日1. 5~2リットルを目安に 飲みましょう。 食事がとれていないときは、食べ物に含まれる水分が取れていませんので、きついかもしれませんが2リットルを目標にしましょう。 そうすれば喉の渇きはずいぶんと和らぐはずです。 回数 ガブ飲みはできないと思いますが、一気にたくさん飲むと余ったぶんは排出されます。 回数を多めに、 1回の量は少なめ(100mlくらい) にしてみましょう。 温度 できれば 常温か、ちょっと温かいくらい です。 冷たいと体が冷えますし、熱すぎてもストレス反応が大きくなります。 タイミング 「喉が渇いた」 と思ったときにはもう水分が足りていない状態ですから、そう感じる前に飲むことをお勧めします。 1回の量を100mlにするなら、起きているとき1時間に1回飲むと、1日に1. 5リットルは確保できますよね。 さらにしばらく飲めない就寝前、水分を失った起床後・入浴後に多めに飲むと、1日2リットルは簡単に達成されます。 成分 とくに気をつけたいものは、 アルコール カフェイン 糖質 塩分 人工甘味料 です。 糖質のあるもののほうが飲みやすく、腸からの水分の吸収も早くなります。 しかし、 市販のジュースには多量の糖が含まれているものが多く、それを1日1.
5l前後を目指しましょう。 ただ、 一度にまとめて飲むのではなく、200ml〜300ml前後をこまめに摂取するように意識するのがポイント です! ▲目次に戻る 気を付けるべきことは? 妊娠中の水分補給には、気を付けるべきこともたくさんあります。 一つは、水分に含まれる成分。 まず、 カフェインには神経興奮作用があるため、妊婦さんの過剰摂取は禁物 だとよく言われていますよね。 そのため、コーヒーや紅茶は避けられがちなのですが、実はエナジードリンクなどにもカフェインが多量に含まれていることがありますので注意が必要です。 さらに、 タンニンには鉄分吸収阻害作用がある ことが知られています。 実は筆者は、つわりの時期に鉄分系のサプリを緑茶で飲んでしまったことがあったのですが、その数分後に強烈な吐き気に襲われ、嘔吐してしまいました! そして、鉄分とタンニンの化合物であろう真っ黒な液体を見て、 「絶対に鉄分とタンニンを一緒に摂取しちゃダメだ」 と反省したものです。 (この場合に限らず、サプリは水で飲んでくださいね。) また、言うまでもないことですが、妊婦さんのアルコール摂取は厳禁です。 お腹の赤ちゃんの低体重や、先天性障害などとの関連が、医学的に示されています。 さらに、 スポーツドリンクなども塩分・糖分ともに高いため、飲み過ぎは禁物 です。 一方、水分のとり方にも注意が必要です。 一度にたくさんの量を飲まず、小分けにし、なるべく内臓に負担をかけないよう常温で飲みましょう。 妊婦さん自身と赤ちゃんの健康を守るためにも、適切な水分摂取を習慣にしたいですね。 ▲目次に戻る